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汗と漢方薬の関係性について

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漢方薬でも汗対策ができるって知っていますか?

体にいいのは知ってるけど汗もケアできる漢方薬、紹介します。

 

盗汗を防ぐ漢方薬とは

寝汗と漢方

「盗汗(とうかん)」とは、漢方医学における寝汗のこと。

盗汗という考えがあることからして、漢方の世界では寝汗を防ぐことは重要とされていることがわかりますね。

では、盗汗を防ぐ漢方薬はどんなものがあるのでしょうか?

 

六味地黄丸

六味地黄丸(ろくみじおうがん)とは、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」という漢方薬から「桂皮」、「附子」を抜いた漢方薬です。

むくみ、ほてり、頻尿、夜尿症などに効果があるとされています。

寝汗の他に腰痛、抜け毛、泌尿器系の症状に悩んでいる人によく効くそうです。

配合されている生薬は「地黄(じおう)」、「山薬(さんやく)」、「山茱萸(さんしゅゆ)」など。

中でもゴマノハグサ科の植物の根である「地黄」は寝汗に効果があると考えられています。

 

加味帰脾湯

加味帰脾湯(かみきひとう)とは、「帰脾湯(きひとう)」という漢方薬に「柴胡」と「山梔子」を加えた漢方薬です。

貧血や不眠症、精神不安などに効果があるとされています。

体の弱い人や病気をした後にも使われる漢方で、特に体力に自信がない人にオススメです。

配合されている生薬は「黄耆(おうぎ)」、「竜眼肉(りゅうがんにく)」、「山梔子(さんしし)」など。

加味帰脾湯は微熱や寝汗に効果的でもあるとされ、寝汗を抑える効果が期待できます。

 

脂汗を防ぐ漢方薬とは

脂汗と漢方

脂っこく、ねばつく不快な脂汗。

脂汗を防ぐオススメの漢方薬とは?

 

荊芥連翹湯

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)とは、鼻炎や蓄膿症、にきびに効果があるとされる漢方薬です。

そして、手足に脂汗をかくという人にも処方されます。何故かと言うと…

荊芥連翹湯は、体の中や顔の余分な熱を冷やして排出してくれるはたらきがあるとされているからです。

荊芥連翹湯は特に首から上の部分に効く漢方で、顔や頭の脂汗の対策として効果が期待できます。

配合されている生薬は「荊芥(けいがい)」、「連翹(れんぎょう)」、「地黄(じおう)」など。

「地黄」は寝汗を防ぐ漢方「六味地黄丸」にも配合されており、汗のケアとして心強い生薬ですね。

 

部分汗を防ぐ漢方薬とは

部分汗と漢方

部分汗、汗をかく場所で漢方薬を選んでみましょう。

今回は頭汗、脇汗、手足汗と3つに分けて紹介します。

 

頭汗には加味逍遙散

加味逍遥散(かみしょうようさん)とは、月経異常や更年期など、女性の不調に処方される三大漢方薬とも言われています。

頭汗の大きな要因は「のぼせとされています。そののぼせを改善してくれるのが加味逍遥散です。

肩こり、めまい、頭痛、のぼせ、発汗、イライラなどに効果が期待できます。

配合されいる生薬は「当帰(とうき)」、「芍薬(しゃくやく)」、「薄荷(はっか)」など。

セリ科の植物の根「当帰」は、鎮静作用があり、頭に上った熱をスーッと下げて、体の温度を均一にし、頭汗を防いでくれます。

 

脇汗には桂枝加竜骨牡蛎湯

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)は「桂枝湯」をベースに、神経が過敏になっている状態を沈めてくれる漢方薬です。

脇汗の主な要因である「ストレス」を緩和してくれるのが桂枝加竜骨牡蛎湯です。

疲れやすい、神経過敏に効果が期待できます。

配合されいる生薬は「桂皮(けいひ)」、「竜骨(りゅうこつ)」、「牡蛎(ぼれい)」など。

「牡蛎」はそう、カキなんです。カキの殻を焼いて粉々にして、生薬として使うんです。

牡蛎は熱を鎮める作用があり、汗を止める効果もあるんです。

 

手足汗には三黄瀉心湯

三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)は「黄」のつく3つの生薬が配合されていることから名付けられた、興奮を抑える漢方薬です。

手足の汗は、体のほてりや緊張などが要因とされているため、これらを取り除いてくれる漢方薬が適任です。

三黄瀉心湯はのぼせ、精神不安、肩こり、不眠に効果があるとされています。

配合されている生薬は「黄芩(おうごん)」、「黄連(おうれん)」、「大黄(だいおう)」の3種類。

「黄連」はセリ科の植物の根茎を乾燥させたもので、胃の熱を取り除いてくれる作用があり、精神不安への効能もあることから、手足汗に効果があるとされています。

 

全身性多汗症を防ぐ漢方薬とは

汗を防ぐ漢方

全身性多汗症を防ぐ漢方は「精神性」「味覚性」「肥満性」の3つに分けて紹介します。

 

精神性多汗症には柴胡桂枝乾姜湯

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)とは、神経過敏、不眠症、微熱や寝汗にも効果がある漢方薬です。

過敏になってしまう神経を癒やして和らげ、体にこもった熱も取り除いてくれます。

配合されている生薬は「柴胡(さいこ)」、「黄芩(おうごん)」、「栝楼根(かろこん)」など。

セリ科の植物の根の「柴胡」には解熱、鎮静作用だけでなく抗菌作用もあり、体臭対策にも役立ってくれそうですね。

 

味覚性多汗症には茵蔯蒿湯

茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)とは、古くから黄疸(皮膚や白目部分が黄色くなる症状)の治療に使われてきた伝統的な漢方薬です。

皮膚のかゆみ、湿疹、皮膚炎、じんましん、口内炎、便秘に効果があるとされています。

極端な味覚性発汗の原因となる体の中の消化不良をなくし、熱を下げてくれます。

配合されている生薬は「茵蔯蒿(いんちんこう)」、「山梔子(さんしし)」、「大黄(だいおう)」の3種類です。

「茵蔯蒿」は、食べ物や脂肪の消化吸収を助けてくれる胆汁の分泌を促して、肝臓のはたらきを助けます。

「山梔子」はアカネ科クチナシの果実を乾燥させたもので、熱やのぼせ、イライラを鎮めてくれる作用があります。

 

肥満性の多汗症には防已黄耆湯

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)とは、余分な水分を体の外に出し、胃腸のはたらきをよくさせることで効率的なエネルギー消費を助けてくれる漢方薬です。

疲れやすい、汗をかきやすい人に処方される漢方薬で、むくみ、汗、肥満に効果があるとされています。

配合されている生薬は「防已(ぼうい)」、「黄耆(おうぎ)」、「白朮(びゃくじゅつ)」など。

「防已」はツヅラフジ科の植物の茎や根を乾燥させたもので、水分を体の外へ出してくれて、むくみの改善などに作用します。